長く住むためのメンテナンス計画を知ろう

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長く住むためのメンテナンス計画を知ろう

《新築は一生に1棟を理想としたい》

 

何度も同じ土地で建替えをするのはモノづくりを真剣に行っているからこそ好みません。高い買い物という事もありますが、家族の思い出や建てた時の感動や喜びがある建物だからこそ愛着をもって長く住まう方法を考えていただきたいと思います。新築で建てた時期によって改修の工事金額は様々ですが悪くなる前に計画的に手を入れる事で新築から解体までのサイクルからマネープランまで施主様主導が可能となります。雨が漏ってきてからでは遅く、急な出費にも関わらず即決しなければいけなくなって判断を誤る事もあります。

改修プランは現地調査をして総合的に判断した上で計画されるものですが、建物を見る前から判断できる要因が3つあります。

・戦後、高度成長期、オイルショック、バブル期に建築された施工精度などの時代的要因

・メンテナンス、リフォームの方法や築年数からの経年劣化などの外的要因

・各種法律、告示の改訂による現行法との相違などの既存不適格要因

改修工事で新築と全く同じ性能とする事は可能ですが予算は建替えをした方が安価です。

しかし、前述の3要因に着目してリフォーム、リノベーション、リファイニングと段階を経てメンテナンスを行う事によって愛着のある建物は計画予算内で復活し続けます。

近年、内装のデザイン性を高めるリノベーションが注目されていますが既存建物には前述の3要因を考慮した改修を忘れてほしくないと感じます。

個性の光る素敵な部屋がソフト面とすると建物の劣化はハード面です。ハード面をしっかりと管理しないと素敵な部屋を解体してもう一度作る手間と労力、費用がかかってしまうので劣化に蓋をせず向き合った改修を選択して頂きたいと思います

弊社が考えるサイクルプランを木造40坪の場合で説明します。

【新築時】
建物の詳細診断による長期改修計画を作成

【築10年目】
修繕工事(予算20万円)
外部廻りの修繕をメインとしたメンテナンス

【築15年目】
リフォーム工事(予算120万円)
外部廻りの塗装、修繕、住設機器の取替え(給湯器、トイレなど)

【築20年目】
リノベーション工事(予算400万円)
生活環境の変化による間仕切り等の変更、外部廻りの修繕、住設機器の取替え(お風呂、キッチン、化粧台)

【築30年目】
修繕工事(予算20万円)
外部廻りの修繕をメインとしたメンテナンス

【築35年目】
リファイニング工事(予算1500万円)
給排水配管、ガス管、電線などのライフラインの更新、建物総合診断、各種法律、告示の改訂に準ずる耐震や断熱などの改修、生活環境の変化による間仕切り等の変更、外部廻りの修繕、全ての住設機器の取替え

【築45年目】
リフォーム工事(予算100万円)外部廻りの塗装、修繕、住設機器の取替え(給湯器、トイレなど)

【築50年目】
リノベーション工事(予算400万円)
生活環境の変化による間仕切り等の変更、外部廻りの修繕、住設機器の取替え(お風呂、キッチン、化粧台)

【築60年目】
修繕工事(予算20万円)
外部廻りの修繕をメインとしたメンテナンス

【築65年目】
建替えを検討

【築70年目】
建物解体

・弊社推奨のサイクルプランの場合の改修工事代金合計2550万円
(新築の建物が2500万円とすると70年間で5050万円)

・一般的なサイクルプランの場合の改修工事代金合計630万円
(新築の建物が2500万円とすると35年間で3130万円、70年間で6260万円)

比較をすると70年間を計画的にメンテナンスをする事で1260万円もお得。

現実的には30歳で新築を建てた場合、100歳となっているので次世代にも負担をかける事が少なく70年間にわたり常に新しい状態を保つ事ができ、ノーメンテナンスに比べて生活上の不満点を定期的に解消しているので安心と落ち着きを得る事ができます。住まい方も選択する時代になりました。

上記のモデルは新築を建てて建物解体までを70年と設定している場合ですが、リファイニングを繰り返す事で設定年数を長くする事も可能です。法隆寺も木造ですが1400年以上建っているのはしっかりとメンテナンスを行っているからです。

しかしながら、新築を建てる際には住宅会社の営業さんは建てる事をセールスしているので、早く建てたい気持ちに水を差す事は言わないでしょう。ローンを組む為の資金計画はしっかりしていますがメンテナンスが必要となる時期に関してや、改修の資金計画についてはできるだけ避けたい話題だと思います。

理想の家を建てたいのですから仕方が無いといえば仕方がないです。最近は少なくなりましたが、「家は雨、風がしのげれば良い」など色々な考え方を持っていると思います。

あくまでも、平均の生活を好む場合の例えですが、建物のランクを落として安価な新築を建ててしまった場合は、建替えサイクルが早まるか早い段階でリファイニング工事が必要となり総額ではさほど変わらないでしょう。資材や人にはほぼ決まった予算があります。建築する管理費や材質、数量を変えない限りは大手企業以外ならどこの会社に注文しても変わらない金額となります。

目先に夢のマイホームがあってもあせらず、賢い選択と判断をして頂きたいものです。

 

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また、《中古建物を購入する方の悩みにも対応するリファイニング》もあります。

・新築を今は買う事ができないが、土地が残る戸建てで予算の合う築年数が少し古い建物を改修して自分達らしくアレンジした家に住みたい。(総合的なリファイニング)

 ・なんとなく水廻りが気持ち悪いから新しくしておきたい。(設備更新主体のリファイニング)

 ・建物が古いから地震による倒壊が心配。(耐震主体のリファイニング)

改修実績の多い弊社は施主様の要望に合わせた無理のないプランを計画します。例えば、中古建物を買いました、「電気配線はそのままで水廻りだけは全て取り替えておきたい」や「今回は右半分、次回は左半分」というのも工事報告書や建物改修履歴として残しているので対応をする事もできます。そして、一緒に長期改修計画を考えて一生のお付き合いが始まります。